すす払いを聞いたことがありますか?すす払いと言うのはどういう意味があるのでしょうか?
すす払いの時期はいつなのか?
また、すす払いの時の食事と言うのにも注目してみました。
目次
すす払いの意味は何でしょうか?
すす払いは、正月を迎えていくにあたり家の中からきれいにしていきましょうと言うのがあります。
家の内外の煤(すす)や塵(ちり)を払っていきます。
清掃する行事で煤掃きともいいます。
1年間の汚れをきれいにしていきます。
このすす払いは平安時代からすでに行われるようになったと言われています。
すす払いは漢字で書いていくとすす払いとなります。
家にたまったすすなどを払い落としていきます。
煙による汚れなどです。
すすを払い落としてきれいにするという意味ですす払いと言われてきました。
要するに大掃除のことを言います。
年末になると大掃除が始まりますよね。
どこの家庭でもよく目にする光景でもあります。
新たな年の始まりをひかえた歳末に、行事として行う大掃除をすす払いと言います。
暖房や調理の熱源として薪や木炭を使用していた時代には、煤(すす)で家中が黒ずんでいたので煙による汚れとなっています。
その煙の汚れをきれいに払うのが大掃除の主な目的でした。
今は、煙はないですけどね。
なので、すす払いと言う意味は、現在では大掃除と思っていいです。
すす払い(煤払い)は、新たにことを起こしたり重要な儀式の前に身を清めるという日本人の宗教的伝統がもたらした弊害であります。
年末のとても寒い日に窓ふきなど寒い中やり、正月には風邪で寝込むことになるという人もいました。
あまり合理的とはいえない習慣でもあると言う方もいます。
すす払いはいつなのか?
正月を迎えるにあたって、家の内外の煤(すす)や塵(ちり)を払っていきます。
清掃する行事がすす払いと言われています。
煤掃きともいいます。
平安時代にすでに行われていたと言われている行事の一つです。
そのすす払いですが、いつ行っていくのでしょうか?
すす払いは12月13日に行うようになったのは江戸時代からです。
江戸城は12月13日が煤払い日となっていました。
民間でも多くが13日を煤払いの日としていました。
13日と決まっていました。
単なる年末の大掃除とは違うすす払いの日。
年神様を迎える準備のための信仰的な行事の一つでした。
正月を迎える物忌みの始まるのが13日なのですす払いは、そのための清掃だったのです。
今は、特に13日に掃除をするという家庭も少ないですね。
仕事がお休みに入る年末にまとめて掃除をしていく方が多いようです。
少しずつはじめておくと年末に一気にやらなくても済むかもしれませんけどね。
現代ではなかなか13日にすす払いと意識して掃除をしていく人は少ないようです。
すす払いの食事は?
煤払いの食べ物については、煤払いの式の膳部は里芋・大根・牛蒡・人参・焼豆腐・田作(ごまめ)の平盛(ひらもり)、豆腐の味噌汁、大根・人参・田作の生酢、塩引鮭の切身の調理にて酒を汲むと言うのがあります。
勿論家例により大同小異はあります。
また、町家にては蕎麦の振舞ありとあります。
このほかに、煤払いには鯨汁が付き物という記録もあります。
その地域、考え方によって違いはあったようです。
江戸城などでは、なんとも広いため大変な作業だったと思います。
すす払いと言う行事は民間でも単なる掃除ではなく、重要な行事の一つでした。
現在は、各家庭で行われている大掃除ですけどね。
昔は風習などもあったの大変だったようです。
煤払い用の篠竹は煤竹と呼ばれました。
このすす払いの時期になると、豆腐売りや金魚売りのように煤竹売りと呼ばれる人たちが売り声をあげながら町中を歩き回っていたようです。
何だか昔の光景が目に浮かびますね!!
煤払いの日のことを「煤払いの年取り」や「汚れ年」などとも言われていました。
すす払いの掃除が済んだ後にご祝儀の酒や食事をふるまったところもあったようです。
煤払いを終えてから入る風呂を煤湯とも言われていたようです。
また、入浴にまで特別な呼び名を付けていたという事で老人や子供、病人や怪我人などが、煤払いをしないで別の部屋にいることを煤籠と言われていました。
さぼってどこかへ出かけてしまった人を煤逃げとも呼んでいたようです。
すす払いにちなんで色々と言葉もあったようですね。
現代はそれほど重要視しない行事のようです。
まとめ
年末と言うと忙しいですよね。
13日に行われていたすす払い。
現在では、意識して掃除していく方はどのくらいいるのでしょうか?
そんな日もあったんだ・・・・・・と思う方もいるでしょう。
昔からの風習を意識している方もいるでしょう。
昔からの風習って大事でもありますね。
1年の汚れは、きれいにしていきたいものですね。
昔は、電気とかガスと言うのはありませんでした。
煙がもくもくと出てきてそんな事からすす払いと言う意味があるので、現代とはちょっと違う気もしますね。
風習も、周りの環境も変わっています。
でも、昔からの行事は大事にしていきたいな~と考えます。