おせちの意味と由来とは?種類と歴史

お正月と言えばおせち料理ですね。おせち料理にはたくさんの種類があります。

一つ一つおせち料理には意味があります。また、一つ一つのおせちの意味は違います。

おせち料理を食べていく時に意味を知っていく事でこの料理はこういう意味があるんだ、この料理はこういう意味があるんだと知りながら食べていく事が大事です。

おせちへの関心も深まっていきますね。

おせちの意味や由来、おせちの種類を紹介していきます。  

おせちの意味と由来とは?

おせち料理は、お正月に食べるお祝いの料理でもあります。

そのお正月に食べていく料理のことをおせち料理と言います。

おせち料理の起源は古くからあり弥生時代と言われています。

当時の人々は、作物の収穫を季節ごとに神様に感謝していました。そして、おせちを食べることで生活の節目をつけていました。

おせち料理と言うのは、もともと日本にある行事食でした。

重箱に詰められている料理や素材がそれぞれ意味を持っているのです。

自然の恵みや収穫に感謝していき神様に供えていったものを「節供(せっく)」と言います。

供えたものを料理していき大漁や豊作を願い、自然の恵みに感謝して食べた料理を「節供料理」と言います。

この「節供料理」がもともとおせち料理の始まりなのです。

おせちを漢字で書いていくと御節料理と書きます。

節と言うのは節目の事を指していきます。

節目と言うのは季節の変わり目でもあります。季節の変わり目の祝い日にあたり昔は、節会(せちえ)と言う会が開かれていました。

そこで振舞っていたのが、御節供。

江戸時代に庶民に広がっていき、現在のおせち料理となっていきました。

おせちの意味と種類

おせちの種類には地域によって品数は異なります。

全部の種類を揃えていくと2~30種類あります。

いくつか代表的なものを紹介していきます。

また、意味も紹介していきます。

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黒豆

邪気払いの意味があり黒く日焼けするほどマメに、勤勉に働けるようにとの願いが込められています。

数の子

ニシンの腹子の数の子は、卵の数が多いことから子孫繁栄を願う縁起物です。

田づくり

「五万米」の字を当て「ごまめ」とも呼ばれます。片口イワシの稚魚を干して飴炊きにしたものです。片口イワシを農作物の肥料として使った田畑が豊作になったことから五穀豊穣を願うものです。

叩き牛蒡

牛蒡は、地中深くに根が入っていきます。家の基礎が堅牢であることを願うと言われています。

かまぼこ

紅白、または松竹梅の柄などでおめでたさを表しています。飾り切りで鶴や松などの縁起物をかたどることもあります。赤は魔除け、白は清浄の意味もあります。

伊達巻き

形が巻物に似ているため、知識が増えるようにとの願いが込められています。

江戸時代、長崎から江戸に伝わった「カステラ蒲鉾」が、伊達者(シャレ者)たちの着物に似ていたので伊達巻と呼ばれるようになったそうです。

きんとん

黄金にたとえて金運を呼ぶ縁起物なのです。 漢字では「金団」と書いていきます。

山の幸の代表格で、「勝ち栗」と言って、縁起がよいとして尊ばれてきました。

紅白なます

水引をかたどっていると言われています。平安や平和を願うものです。

鯛の姿焼き

「めでたい」の語呂合わせでもあります。その他にも恵比寿様が持つ魚としてハレの食卓にふさわしい魚なのです。

鰤の照り焼き

出世魚である鰤は、立身出世を願う縁起物です。

車海老艶煮

茹でるとお年寄りのように丸くなり腰が曲がるという事から長寿でいられるようにという願いが込められています。

煮蛤

左右の貝がピッタリ合うのは一つしかないことから、夫婦円満を象徴する縁起物なのです。

昆布巻き

「こぶ」は「よろこぶ」に通ずるとして言われています。縁起が良いとされています。また「子生」と書いて子孫繁栄の願いを込めることもあります。

筑前煮

穴にちなんで将来の見通しがきくとされる「蓮根」や、小芋をたくさんつけることから子孫繁栄の縁起物とされる「里芋」の他、土の中で根を張る根菜を用い、末永い幸せを祈願する意味があります。

鏡餅・雑煮

餅は、昔から神様に捧げる神聖な食べものとして考えられてきました。祝いごとや祭りの日には欠かせないものでした。昔は、多くの家で正月用の餅つきをしましたが、12月31日につくのを一夜餅、29日につくのを苦餅といって嫌いました。

正月には、年神様に供える餅が鏡餅で、1月11日の鏡開きまで、床の間や各部屋に飾ります。

雑煮は、年神様にお供えした餅を、野菜や鶏肉、魚介などといっしょに煮込んで作る料理のことを言います。

地方色豊かな料理で、主として白味噌仕立ての関西風、醤油仕立て(すまし仕立て)の関東風と大きく分けらています。

餅の形も関西では丸餅、関東では切り餅(のし餅、角餅)が一般的です。

関西で丸餅を使うのは鏡餅をかたどっているためといわれます。

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おせちには色々な意味が込められています。

意味を知りながらおせちを食べていく事で一層、関心も深くなっていく事でしょうね。

おせちの歴史

おせち料理の始まりは古いのです。

奈良時代の朝廷における宮中行事での宴料理にまでさかのぼります。

暦の上では、節目となる節日(せちにち)に公事のある日に宮中で行われた宴会を節会(せちえ)と言いました。

この節会が特に盛んになっていったのは平安時代までさかのぼります。

さらにさらにさかのぼり弥生時代からとも言われていますが・・・・・

平安時代の節会は、1月1日の元日、1月7日の白馬(あおうま)、1月16日の踏歌(とうか)、5月5日の端午(たんご)、11月の豊明(とよのあかり)とされていました。

これらを総称して五節会と言われていました。

こうした年間のうちで特に特別な日に節会でのご馳走として振る舞われた料理の事です。

その料理は「御節供(おせちく)」と言われていました。

これが略されて短くなり現代の「御節(おせち)」の名前の由来となっています。

現在のおせち料理は、とても豪華なものとなりました。

地域によって色々ですが、毎年何気なくお正月料理として食べているおせち料理には、たくさんの意味があり、歴史も深いのです。

弥生時代を起源としていることは、日本の歴史の深さを感じてしまいますね。

おせちの歴史は様々な説もありますが、とにかく古い歴史があり、昔から言い伝えられているのです。

一つ一つ味わって食べていきたいものですね。

まとめ

いつも何気に食べているおせち料理。

一つ一つおせちの意味を噛みしめて食べていますか?

一つ一つの意味を知っていく事でおせちへの関心も深まることでしょう。

また、現代だけではなく弥生時代までさかのぼると言われているおせち料理。

長い年月をかけて言い伝えられてきたので歴史を感じますよね。

日本の行事をこれからも大事にしていきたいですね。

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