節分の時にいわしを食べる風習があります。邪気や悪霊を払うという意味の一つでもあります。
その節分の時のいわしについていわしを食べるのか、頭はどうするのかいつまで飾ればいいのかなど分からないことも多い事でしょう。いわしについて説明していきます。
目次
節分のいわしは食べる?
節分の時にいわしは食べるのでしょうか?
日が短く寒さも厳しい大寒の時季は、卒中なども起きやすいです。コレステロール値を下げて血液サラサラにするDHAたっぷりの鰯を食べていくことは健康のためにも良いと言われています。
節分ではいわしを食べます。
いわしを焼いた臭いを鬼は嫌います。また、煙もすごいです。その煙と臭いで鬼を寄せ付けません。
いわしは頭を飾る柊鰯もありますが実際に食べてもいきます。焼いて焦げ目のついた鰯の丸干しを頭から丸かじりしていきます。
特に塩焼きが一般的です。モクモクと煙が立ちのぼっていくからです。
とは言ってもDHAは酸化しやすいため、焼いてしまうと栄養価が下がってしまいます。
体の事を考えるとお刺身やマリネなど生で食べる事がおススメです。でも、鬼を寄せ付けないという理由では焼いた方がいいでしょう。
鬼を払いたいと考えれば塩焼きにして健康のためにと考えれば栄養を失わずに食べられる生がおススメです。節分では焼いた方が鬼を寄せ付けないのでおススめです!!
節分のいわしの頭は?
節分の時にいわしの頭はどうすればいいのでしょうか?
頭から丸かじりして食べる方もいるでしょう。
でも、節分の時に柊鰯(ヒイラギいわし)と言うのがあります。いわしの頭を柊に刺して玄関に飾ります。
なかなか関東などでは見なくなったと言われていますが、風習として柊鰯(ヒイラギいわし)があります。
「鰯の頭も信心から」ということわざがあります。
一般には値打ちのないものでも信心の対象とする人にとっては、非常にありがたく思えるということを、こんな風に表現することがあります。
この諺では「鰯の頭」は値打ちのないものの代表として採り上げられています。
ですが、わざわざ鰯の頭としたのは、節分の行事として古くから民間で行われてきた「焼きかがし」の行事を念頭に置いたものなのでしょう。
節分のいわしはいつまで飾る?
今ではあまり見かけることが少なくはなりましたが、節分の時に「柊鰯(ヒイラギイワシ)」と呼ばれるものを玄関に飾ります。
邪気や悪霊を払うという意味があり厄除けにする風習があります。柊鰯と言うのはイワシの頭だけを柊の枝に刺したものをいいます。
イワシの頭の部分を焼いて柊の枝にさしていきそれを家の戸に取り付けて邪気を払っていき鬼除けとしていました。そうすることで鬼が近付かなくなると言われています。
ヒイラギの葉というのは先端が鋭くとがっています。なので手が切れてしまいます。
そして、いわしの頭は焼くことで煙がすごく臭いも出ます。
なので鬼は近付きません。
柊鰯の作り方
【材料】
鰯の頭 1つ
葉の付いた柊の枝1本(20cm程度のもの)
【作り方】
鰯の頭をこんがりと焼いていく。
柊の枝に、鰯の頭を刺していく。
※丸ごと一匹焼いた鰯から、頭を切り離してしまってもいいです。
出来上がった柊鰯は、玄関先に飾っていきましょう。
「門守(かどもり)」といって御守の類を門口に飾っていき魔物や災難などをよけるおまじないとする風習もありました。
柊鰯は、この門守のひとつでもあります。
柊鰯を飾る期間には地域差があります。
地域によって違うのでその地域はどうなのかと知るのがいいでしょう。
主だったところをあげておきます。
いわしを飾る期間
・小正月の翌日(1月16日)から節分の日まで飾る
・節分の日のみ飾る
・節分の日から2月いっぱい飾る
・節分の日から一年間飾る
その地域によって違いますね。
柊鰯の処分方法もいくつかあります。
柊鰯の処分方法
・神社で焚き上げてもらっていく
・玄関先に埋めていく
・灰になるまで焼いて、玄関先に盛っていく
・塩で清めてから半紙に包んで捨てていく
このようにいくつかあります。
どんど焼きは終わってしまうという地域もあるでしょう。
分からない時には神社などに問い合わせをして聞いてみるといいでしょう。
まとめ
節分が近くなるとスーパーでもたくさんのいわしが並びます。いわしを焼いた臭いと煙で鬼が逃げていきます。
邪気や悪霊を払えると言われています。そのような節分のいわれでいわしを食べたり柊鰯を飾ります。
季節を感じていく上でも節分では豆まきだけではなくいわしも食べていけるといいですね。